三日目


今日は八甲田山、奥入瀬、十和田湖、キリストの墓を訪れる予定だ。
ホテルをチェックアウトしたのは、午前八時半。早速、八甲田山に向かって車を走らせる。八甲田山への道は弘前とは違って分かりやすそうだ。
八甲田山といっても、国道103号を行くルートと、田代平湿原方面のルートと二手に分かれてるが、まず、八甲田ロープウェイのある国道103号を走ることにした。
八甲田ロープウェイに乗る前に、まず萱野茶屋で休憩する。
そして、八甲田ロープウェイの駐車場に着いたのは、ホテルを後にして、一時間少しだっただろうか。
意外に早く着いたという感じだ。そして、早速、八甲田ロープウェイに乗って山頂公園駅に行き、散策路を歩くことにした。

ロープウェイを降りた後、早速、八甲田ゴールドラインという30分の散策路を歩くことにした。散策路は1時間コースもあるようだが、時間の関係上、30分コースを歩くことにした。
因みに、辺りの気温は10度と聞いていたので、冬物のセーターを持って来たのだが、まるで必要なく、軽い服装で十分であった。

八甲田ロープウェイの次は、奥入瀬渓流だ。その途中、インフォーメーションセンターがあるがある大きな駐車場があったので、車を停めようとしたのだが、空きが一つもない。100台以上もの車が停まってるみたいなのだが、1台分も空いてないとは…。一体、何処に行くのだろうか? この駐車場は後で酸ヶ湯インフォーメーションセンターがある
公共駐車場だと分かった。
駐車場を後にし、更に十和田湖目指して車を走らせる。九月の終わりということで、紅葉には少し早い。しかし、所々に、僅かではあるが、見ることが出来た。

八甲田山を後にし、しばらく走り続けると、やがて、奥入瀬渓流に入った。道幅は狭く、車の追い越しは無理というものだ。また、晴天なのに、道路には所々で水溜りが見られる。
奥入瀬渓流沿いには、手頃な駐車場がない。それでも、道路脇に何とか数十台程、車が停まってる場所に着いたので、早速車を停めることにした。そこには、売店や休憩所があった。後で、ここは石ヶ戸休憩所であることが分かった。

心地よい奥入瀬渓流のせせらぎの音が聞こえるものの、時間の関係上、奥入瀬渓流を歩くわけにはいかず、早々と車に戻った。そして、十和田湖に向かった。そして、渓流沿いの細い道をしばらく走り続けると、やがて、十和田湖が見えた。正に、眼が覚めるようなブルーだった。
しかし、十和田湖見物は後回しだ。十和田湖よりも先にキリストの墓を訪れようと思ってるからだ。キリストの墓へは十和田湖から、50分程掛かるらしい。早速、道路標識に従って、早々と十和田湖に別れを告げようとし、宇樽部で左折した。
すると、忽ち、狭くてカーブの多い、走り辛い道となってしまった。一体いつまでこの道を走らなければならないのかと思ってしまう。そして、こういった道が10分位続いたであろうか? やがて、カーブの少ない走り易い道となった。
こういった道で時間を稼ごうと思い、スピードを上げる。
因みに、キリストとは、無論、イエス・キリストのことである。何故ゴルゴダの丘で処刑されたと言われてるキリストがこの東北地方で死んだのか、それは不可解だが、竹内古文書からそう信じられてるそうだ。その真偽は私では分からないが、しかし、あっさりと否定はできないと思う。何故なら、戸来村の村名がヘブライに由来し、また、現地の伝承歌
であるナニヤドラがヘブライの歌で、村の風習の中にもヘブライを思わせるものが残ってるからだ。
また、この新郷村だけではなく、日本とヘブライとの関係を思わせるものは存在してる。例えば、ソーラン節の「ヤーレン、ソーラン」という囃子言葉は日本語では意味をなさないのにヘブライ語では意味をなす。また、日本の民謡の囃子言葉がヘブライ語で意味がなすのは他にもあるそうだ(能代船方節、伊勢音頭等)。
また、日本語の多くは驚く程ヘブライ語と一致し、その数は3000を超えるらしい(ヨセフ・アイデルバーク)
これを偶然と片付けるのは無理だろう。それ故、古代には、ヘブライ語を話す人々が日本にやって来たという可能性は十分にあるだろう。ヘブライ語と日本語の一致に関しては、TVで放送されたこともあるし、また、ユーチューブでも視聴できる。
私はこのことを題材に小説を執筆している。

長編小説 葬られた男




キリストの墓の次は大石神ミラミッドだ。大石神ピラミッドへはキリストの墓から十和田湖への道を少し戻り、やがて、
道路標識に従って右折し、更に山間の道を少し進み、やがて、車1台しか通れない道を二、三百メートル進むと、車が
数台が停められるスペースがあり、そこが大石神ピラミッドだ。キリストの墓から10分程だろうか。
車外に出てまず眼についたのは、「クマ出没注意」の看板だ。つまり、この辺りにはクマがいるというわけだ。
ツキノワグマは、ヒグマよりは小さいが、しかし、ツキノワグマによる死亡事故も発生している。それで、車のキーを
ロックしないようにした(もっとも、辺りには人は誰もいない為に、ロックする必要なんてないだろうが)。
また、ヒグマと遭遇し、車の許に逃げたものの、ロックが掛かっていた為に、車の中に逃げ切れず、ヒグマに殺されたというような話を聞いたことがある。それ故、こういう場所では車をロックしない方が賢明であろう。

 この赤い鳥居のすぐ奥が大石神ピラミッドだ。何だか、大きな石を少し積んであるだけみたいで、何故これがピラミッドと言われるのか、分からない。また、ここから、更に奥に行ったところにもピラミッドはあるのだが、クマが怖くて、とても行けるものではない。
クマを恐れてというわけではないが、早々と大石神ピラミッドを後にする。そして、次は十和田湖だ。

十和田湖目目指してひたすら車を走らせる。往きよりもかなり楽な感じがする。やがて、十和田湖に出たので、左折し休屋を目指す。
やがて、休屋に着き、乙女の像に近い所の駐車場に車を停める。(駐車料金410円)。
そして、早速、乙女の像に向かって、湖岸沿いを散策する。
乙女の像の後は、十和田神社に行ってみる。十和田神社は、乙女の像からすぐ近くだ。
遊覧船に乗ろうと思いはしたが、時間の関係上、無理。しかし、遊覧船乗り場近くでソフトクリームを食べた。

休屋を後にすると、発荷峠展望台に向かった。
発荷峠展望台は、十和田湖を一周する道路を左折しては、しばらく登り坂を進む。
すると、やがて、道路の右側にある発荷峠展望台に着く。大型バスも停められる駐車場があり、僕が着いた時は、かなりの観光客で賑わっていた。

発荷峠展望台を後にすると、来た道を戻り、十和田湖一周道路をそのまま走り続け、滝ノ沢展望台に向かう。
十和田湖一周道路はかなりの距離があり、滝ノ沢展望台はまだまだだ。また擦れ違う車は滅多にないという位で、休屋の賑わいはまるでない。
発荷峠展望台からどれ位時間が経過したのか分からないが、どうやら滝ノ沢展望台に着いたようだ。

さて、後は青森空港に空港に戻るだけだ。八甲田山の雪中遭難者銅像へも行きたかったが、時間の関係上、無理と思った。
青森空港へは、来た道を戻るわけだが、奥入瀬渓流沿いの道を走るとなれば、時間も掛かるだろう。
それ故、奥入瀬バイパスという便利な道がある。いつ、完成したのか知らないが、このバイパスを利用すると、奥入瀬渓流沿いの道を走らずに、八甲田山へと出ることが出来る。
やがて、奥入瀬バイパスへの分岐点に差し掛かったので、左折し、奥入瀬バイパスに入った。
すると、広々とした走り易い道で、下り坂を下るだけだった。また、擦れ違う車だけではなく、前後を走ってる車は1台もないという位、道はすきすきであった。あまりにもの車の少なさに、走る道を間違えたのではないかと、錯覚する位であった。しかし、そうではなく、やがて、八甲田山の道に出た。後は、青森に向かって車を走らせるだけだ。
そして、ほぼ予定通りに青森市内に出ることが出来た。
それで、三内丸山遺跡でも行ってみようかと思い、道路標識を頼りに向かった。
しかし、どうやら通り過ぎてしまったようで、運転免許センターに来てしまった。それで、Uターンして、三内丸山遺跡に向かった。そして、すぐ着いたが、中を見物する時間はない。
それで、今度こそ、青森空港に向かった。
そして、空港近くのガソリンスタンドで給油し、空港への道を店員さんに確認した。というのも、青森空港に着くのには有料道路に入らなければならず、これがなかなかややこしい。有料道路に入った時は既にヘッドライトを点灯しなければならず、もう夜だった。他の車はスピードを出すので、道路標識をゆっくりと見てる余裕はない。
しかし、カーナビを頼りに何と空港に着くことが出来た。しかし、空港内の立体駐車場に入ってしまい、係員にゲートを開けてもらい、外に出なければならなかった。そういう風にして、今回の東北旅行は終わった。


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