二日目
今日は旭川から稚内まで行く予定だ。五時間は掛かるらしいが、サロベツ原生花園等を訪れる予定なので、午前6時45分にホテルを後にした。
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ワシントンホテル旭川から旭川駅周辺の景色 |
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ワシントンホテル旭川の駐車場から右側に進むと、歩行者専用の道があり、右折出来ない。それで、歩行者専用の道を横切らなければならない。もっとも、まだ朝早い時間だったから、歩行者は殆どいなかったが。 |
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一旦、ワシントンホテル旭川の前の道に出ては、エスタ駐車場がある信号を右折しては40号線に入ることにした。この40号線をそのまま進めば、音威子府だ。カーナビは、JR音威子府駅に設定した。 |
交差点を右折し、真っ直ぐ進むと、やがて、ロータリー交差点に出る。しかし、朝早い時間なので、余裕を持って常盤公園方面の道に入った。初めて旭川に来た時に旭川駅から歩いて常盤公園まで行ったことがあり、かなり歩いた。しかし、すぐに引き返したので、もう一度行ってみようと思ったのだ。
常盤公園横にある中央図書館の駐車場に車を停めようとしたのだが、まだ利用出来なかった。それで、道路際に車を停めたが、公園内に入ると時間が掛かりそうだったので、外から写真を撮るに留めた。
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常盤公園。外から見た印象では、観光客が敢えて訪れる必要はない公園だと思う。 |
その後、国道40号線に戻り、音威子府に向かった。
旭川を後にすると、雨が激しくなって来た。昨夜のニュースでは、音威子府に行く途中にある名寄で雹が降ったとのことだ。
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9時30分にJR音威子府駅に着いた。ホテルを後にし、凡そ三時間位掛かった(国道40号線)。
JR音威子府駅といえば、西村京太郎の宗谷本線殺人事件という小説に出て来た駅で覚えていた。 |
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音威子府駅を後にすると、すぐ近くにある道の駅おといねっぷに行った。しかし、トイレと自動販売機があるだけで、売店はなかった。 |
道の駅おといねっぷを後にすると、カーナビを幌延にあるトナカイ観光牧場に設定した。
程なく天塩川沿の道となったが、雨の為か、天塩川が随分汚れてる(茶色に濁ってる)のには驚かされた。北海道の川といえば、清流ばかりと思っていたが、そうではないようだ。しかし、雨が降れば、これ程まで濁るものなのか。沖縄の赤土が流れる川のように、人為的なものはないのか。
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国道40号線 |
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道路沿いにあったお花畑。 |
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やがて、道の駅(なかがわ)があったので、休憩した。 |
やがて、原野らしき風景が見えて来たので、車を停め、写真を撮った。しかし、雨風が強いのが残念だ。
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この見張り台のようなものは、何をする為かな。 |
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やがて、256号に入り、幌延に向かった。 |
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やがて、宗谷本線の踏切となった。 |
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宗谷本線 |
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雨が強く降って来た。これでは、観光どころではなさそうだ。 |
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やがて、JR幌延駅に着いた。しかし、人気はない。 |
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トナカイ観光牧場へは道路標識が出ていたので、迷うことはなかった。 |
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やがて、トナカイ観光牧場に着いたが、雨風が強い。ここで折り畳みの傘の骨が折れてしまった。更にとても寒い。気温は8度だ。 |
トナカイの餌(200円)を売っていたが、餌をやらなくても寄って来るとのことなので、餌は買わず早速牧場に行ってみた。ところが……。
ところが、トナカイはまるで眼につかない。どうなってるのかと思い、係員に訊いてみると、雨の為に少し離れたところにいるとのことだ。しかも、そこまで行くのに、五分か十分程掛かるとのことだ。この雨風が強く手袋が必要な位の寒さでは、とても行ってみる気にはなれなかった。トナカイ観光牧場には来たが、結局トナカイを見ることは出来なかった。
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雨の為に、トナカイは右側に見える建物の中にいるらしい。 |
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トナカイ観光牧場のレストランで昼食(カレーライス)を食べた。とても美味しかった。 |
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トナカイ観光牧場から展望台のようなものが見えたのだが、やはり、展望台とのことだった。それで、早速行ってみることにした。 |
展望台があったのは、ゆめ地創館で日本原子力研究開発機構が運営してるとのことだ。
ゆめ地創館では、高レベル放射性廃棄物の地層処分技術に関する研究内容について紹介していて、入館料は無料だった(有料だと思っていたのだが……)。早速、エレベーターで展望階まで行ってみることにした。
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展望階は、こんな具合 |
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幌延地層研究センターが見える。天気が良ければ、利尻富士が見えるが、まるで見えなかった。 |
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先程訪れたトナカイ観光牧場が見える |
展望階から降りると、地下階行きのエレベーターに乗った。どれ位乗ったのか分からないが、印象としてはかなり地下深くまで降りた気がした。そして、エレベーターから降りてみると、まるで地下にある研究所みたいな所に出た。
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係員がいて、施設のことを説明してくれたが、原子力のことが分からない僕では、特にこれといった質問は出ない。因みにここは、一階だそうだ。 |
ゆめ地創館を後にすると、大規模草地牧場に向かった。面積は日本一で、約1500頭もの牛が放牧されてるとのことだ。
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しかし、その前に近くにある豊富温泉に行ってみた。しかし、単に行ってみただけなので、すぐUターンしては、元来た道に戻り、大規模草地牧場に向かった。 |
やがて、大規模草地牧場に入る農道に入った。
すると、程なく牛が集まってる光景を眼に出来た。
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こんなに牛が集まってるのを見るのは、初めての経験だ。しかし、風雨が強い為に外には出れない。しかし、牛は雨風には平気みたいだ。 |
流石に日本一の牧場だけあり、スケールは大きい。しかし、まだ訪れるスポットがあり、また、風雨が強かったので、車外に出れなかった。ただ、車で通り過ぎただけであった。
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しかし、展望台があった場所では、流石に車を停めた。だが、傘の骨が折れ、使いものにならず、また、雨風が強い為に、すぐに出発した。 |
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次の目的地は、サロベツ湿原センターだが、強い雨のまるで嵐のような中でのドライブとなってしまった。これでは、観光どころではないというものだ。無論、利尻富士が見えるわけがない。 |
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やっとサロベツ湿原センターに着いたが、駐車場から中に入るのも、傘が使いものにならなかったこともあり、駆け足で行かなければならなかった。 |
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サロベツ湿原センターを通り抜けると、サロベツ原生花園の散策コースがあるのだが、この天候では、散策してる人は一人もいないようだった。 |
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しかし、サロベツ湿原センター内は、観光客で賑わっていた。散策コースを歩けないので、ここに観光客が集まって来るというわけだ。 |
この天候では、パンケ沼、ペンケ沼は行けそうもない。また、湿原センターから、かなり時間が掛かりそうであった。
それで、カーナビをノシャップ岬に設定し、稚内に向かうことにした。
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西海岸を走る106号線。この辺りは国立公園に指定されていて、利尻富士が本来ならよく見えるのだが、この天気では、ただの道となってしまった。 |
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天気がよければ、いい景色なのだろうが……。 |
時間がまだありそうなので、ノシャップ岬に行くまでに、兜沼に行ってみることにした。道路標識も出ていたので、兜沼に向かう道に右折した。
そして、811号をしばらく走っていたのだが、宗谷本線の踏切を超えた辺りで、道を間違えてしまったようだ。それで、カーナビを兜沼キャンプ場に設定した。
兜沼への行き方はなかなかむずかしく、カーナビがなければ行けなかったかもしれない。しかし、カーナビのおかげで着くことが出来た。しかし、依然として、風雨が強い。しかし、傘が使えないといえども、ここまで来たからには、兜沼の畔にまで行かざるを得ないであろう。
兜沼キャンプ場は約300張のキャンプ場でかなり大きい。
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少し歩くと、兜沼が見えるようになったが、この時点で引き返した。幸、雨が小降りになっていたので、助かった。 |
兜沼キャンプ場の駐車場で再びカーナビをノシャップ岬に設定し、出発した。
すると、海岸沿いを走るのではなく、内陸部の40号線に出てしまった。
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道路沿いに時々牧場が見えた。 |
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やがて、稚内市内に入った。ノシャップ岬へは、道路標識が出ていたので、迷うことはなさそうだ。 |
稚内市はなかなか趣のある街のようであったが、とにかくノシャップ岬に向かって車を走らせ、やがて、着いた。しかし、寒いのと雨風が強く、車のドアを開けるのも嫌な位だった。正に傘を差しても無駄な風の強さだ。そういえば、稚内市内を歩いてる人は、傘ではなく合羽姿の人が多かったが、それも当然だろう。
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ノシャップ岬の灯台。日本で2番目の高さだそうだ。 |
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イルカのモニュメント。ここで雨にも負けず、観光客が長々と記念撮影をしていた。この場所から利尻山がよく見えるそうだが、利尻山が見える時があるのかと思わせる天気だった。 |
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とにかく風が強かった。 |
ノシャップ岬を後にすると、稚内公園に向かった。稚内公園へは、車で行ける。昔はロープウェイがあったそうだが、2006年3月に廃止されたそうだ。
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狭い道を上って行くと、やがて、こういう場所に着いた。 |
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向こうに氷雪の門が見える。 |
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売店があったが、雨風が強く、車外に出る気にはなれない。 |
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程なく氷雪の門に着いた。氷雪の門とは、樺太への望郷の念と樺太で亡くなった人の慰霊の為に建立されたとのことだが、雨風が強くとても車外に出れなかった。車の中から写真撮影するのが、精一杯という有様だった。 |
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稚内公園は、氷雪の門以外にも見所があるみたいだが、この天気ではとても無理。その為に早々と後にした。 |
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稚内公園の次に訪れたのが、北防波堤ドーム。稚内の観光ガイドには、必ずといっていい位紹介されてる場所だ。1936年に波よけ用に建設されたとのことだ。 |
宿泊先のホテルは、稚内駅近くの稚内サンホテル。チェックインするまでに、給油を済ませ、市内を少し車で走ってみた。
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この辺りが稚内の中心街だと思うのだが、シャッターを閉めてる店がかなり多かった。駐車場がない為に、郊外の店に客が集まってしまうそうだ。 |
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稚内駅。土産物店、食堂、シネマ、観光案内所等がある。僕は最初、ここがフェリーターミナルだと思っていた。 |
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稚内サンホテルから見た稚内市街。人口36000人とのことだが、どんどんと減少してるらしい。六月になっても、気温が10度に届かず、しかもこの強風だ。冬の平均気温はマイナス5度か6度位。稚内で暮らすのは大変だと思う。 |
稚内サンホテルにチェックインした後、何処で夕食を食べようかと思い、フロントで訊いてみたところ、マップを受け取った。駅から5、6分程の所に飲食店が集まってるエリアがあるみたいだが、この雨の中ではとても行けない。しかし、稚内駅に行ってみたところ、1000円位で稚内丼とかいうものを食べれたので、それにした。なかなか美味しかった。
JR稚内駅がある建物は大きいが、稚内駅は小さな改札口の小さな駅だ。
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二階にあったシネマ。ゲームセンターもあった。 |
一階にはコンビニがあったので、パン等を買い、部屋の中で食べた。