三日目

部屋の中が明るくなって来たので、午前5時頃だと思い、時計を見てみると、まだ午前4時にもなってない位だった。6月の稚内の日の出は何と午前3時45分だそうだ。因みに、12月の日の入は午後3時50分だそうだ。

午前6時過ぎに、近くのコンビニで弁当を買って来ては朝食を済ませ、7時過ぎにホテルを出発した。


稚内サンホテル


稚内サンホテルをチェックアウトすると、まず向かったのは、大沼だった。

大沼は稚内の観光スポットで、多い日で一日に2000羽の白鳥が訪れると観光ガイドに記してあったが、白鳥は見られず、また、人も一人も見られなかった。更に…・


更に、大沼には近寄るなと言わんばかりに、立入禁止の看板とロープが張られていた。カモ類の鳥インフルエンザ予防策らしい。


大沼を後にすると、近くにある稚内空港に向かった。別に用があるわけではないが、折角ここまで来たのだから、どんな空港か見てみることにしたのだ。
ところが、国道238号から稚内空港に右折する道には信号がない。つまり、それだけ車の通行量が少ないというわけだ。

稚内空港に向かう道


稚内空港。羽田からの直通便があるだけあってなかなか大きな空港だが、今の時間、人気はなかった。


稚内空港を後にすると、宗谷岬向かって車を走らせた。やがて、宗谷丘陵に建ち並ぶ発電用風車が見えて来た。この風車が発電する電力は省エネに貢献してるが、観光客から見れば、痛々しく見える。


やがて、間宮林蔵渡樺出港の地に着いた。


間宮林蔵渡樺出港の地を後にすると、宗谷岬はすぐだった。

宗谷岬にある日本最北端の地の碑。晴れた日はサハリンが見えるそうだが、見えなかった。


宗谷岬には、大きな駐車場がある。


この土産物店で土産を買った。


土産物店の向こうに見えるのは、宗谷岬灯台。


展望台へなかなり階段を上らなければならないみたいなので、行かなかった。


宗谷岬を後にすると、238号線でクッチャロ湖を目指した。

238号線では、シカの飛び出し注意の看板を眼にした。それで、注意してたのだが、突如、何かが車の眼前を横切った。何とキタキツネではないか! 車が辺りに見えなかったので、車を道路脇に停め、窓を開けキタキツネを見ていると、キタキツネは近付いて来る。つまり、餌をくれると思ってるのだ。それで、早々と後にしたが、このキタキツネ、いずれ車に轢かれると思う。


更に238号線をクッチャロ湖に向かって車を走らせる。


やがて、道の駅さるふつ公園に着いたので、少し休憩した。大きな駐車場があった。



さるふつ公園を後にすると、右側に牧場が見えて来た。村営牧場とのことだ。かなり大きな牧場だった。


やがて、右側に沼が見えて来た。ポロ沼ではないかと思う。しかし、車を停めれそうな場所がない。

しかし、何とか写真を撮ることが出来た。しかし、ごく普通の沼だと思う。そして、次に今回の旅行では必ず訪れようと思っていたカムイト沼に行こうとした。何故そう思ったかというと、その辺りはクマの棲息地だからだ。スリルがあり、面白そうだと思ったのだ。


238号を右折し、更に林の中の道を右折し、しばらく走ると、カムイト沼だと思ったのだが…・

ところが、238号から右折し、少し走っただけで、何と通行止めになってるではないか! 昨日の雨で道路が冠水し、通行止めになったようだ(残念)。



それで、仕方なく、次の目的地であるモケウニ沼に向かうことにした。モケウニ沼は、カムイト沼と違って、238号線から左折する。道路標識を注意深く見ていたが、案内板が出ていたのかどうか、はっきりした記憶がない。しかし、238号を左折してからは、案内板があったことは覚えている。その案内板に従い、モケウニ沼に向かった。辺りは牧場主のものと思われる家が所々に見られた。


やがて、モケウニ沼に着いた。僕以外に誰もいない。


ところが、モケウニ沼までは駐車場から350メートル歩かなければならない。事前に観光協会にこの350メートルでクマが出ないか訊いてみたのだが、「分からない」とのことだった。それで、慎重な僕は行かないことにした。


駐車場からモケウニ沼は見ることが出来る。


モケウニ沼を後にすると、近くにあるエサヌカ原生花園に行ってみることにした。

エサヌカ原生花園といっても、駐車場はなく、単に道路周辺に広がる草地を指しているみたいだった。


エサヌカ原生花園を後にすると、次はベニヤ原生花園だ。238号線から案内板が出ていたので、容易く行けた。

ベニヤ原生花園の花ハウスに係員が一人いたので、辺りにクマが出ないか訊いてみたところ、「大丈夫だ」と言われた。しかし、去年はベニヤ原生花園に向かう林の中で目撃されたとのことだ。つまり、クマは国道238号を横切ったということだ。


展望台があったので、早速上がってみた。


展望台の中はこのようになっている。



去年、クマが眼にされたのは、この林の中だそうだ。


展望台から降りると、早速ベニヤ原生花園遊歩道を歩いてみることにした。





原生花園といっても、今の時期は黄色の花が少し見られた位であった。
海岸まで出た後、Uターンし、元来た道を戻っただけであったが、俗化されてない花園だと思った。
ベニヤ原生花園を後にすると、クッチャロ湖に向かった。


238号から浜頓別町の中を通り、やがて、水鳥観察館があるクッチャロ湖畔に出た。

昨日の雨の為か、クッチャロ湖はとても濁っていた。通常は綺麗な色とのことだ。



水鳥観察館

水鳥観察館の中には、クマの剥製があった。


水鳥観察館を後にすると、グローバーの丘に行ってみることにした。グローバーの丘はクッチャロ湖を挟んで国道238号と反対側にあり、見晴らしのよい丘とのことだ。

グローバーの丘に向かう道。ところが、何処がグローバーの丘なのか分からない。


クッチャロ湖が見える辺りが、グローバーの丘だと思うのだが、どうやら通り過ぎてしまったみたいだ。

しかし、この道(道道710号)沿いにはなかなか綺麗な風景も眼に出来た。


やがて、サイクリングロードを横切ったが、熊出没注意の看板があった。走ってみたいサイクリングロードではあるが、熊が出るかもしれない道では気が退けてしまうだろう。このサイクリングロードは旧国鉄の天北線の跡地を整備したものだそうだ。



その後、275号線で音威子府に向かった。

275号線沿いには、北海道らしい牧場が所々にあった。


やがて、中頓別町に着いた。この町には中頓別鍾乳洞があるが、時間的に無理だったので、行かなかった。


中頓別町はこういった町だ。


やがて、道の駅ピンネシリに着いた。この道の駅には、売店はあるが、食事は出来ない。但し、ソフトクリームは販売している。

道の駅ピンネシリには、オートキャンプ場もある。


また、ピンネシリ岳登山道の入口もある。


ピンネシリ岳。登山するには、やはり、クマに気をつけなければならないとのことだ。


道の駅ピンネシリを後にすると、後は旭川空港に戻るだけだ。

JR美深駅で少し休憩した。ここに来るのは二回目となった。売店がある。
国道40号で美深から名寄に向かって車を走らせていたが、道を間違えてしまった。しかし、間違えたことに気付いたのは、宗谷本線の踏切を超えた辺りだった。しかし、その道を走り続けても、名寄には行けるみたいだが、車はまるで通らず随分と寂しい道だった。それで、引き返したが、国道40号ではなく252号線だった。この道は草原の中の道だった。所々に綺麗なお花畑を見ることが出来た。
やがて、名寄市に入り、名寄駅の前まで行った。


名寄市はこの辺りでは大きな街だ。サティのような大型商業施設(西條)もある。


旭川市内に入っても、小雨が降る曇天では、大雪の綺麗な山並みを見ることは出来なかった。


 旭川空港(19:35)発ADD88便で羽田空港に戻る(21:20)着。



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