二日目

今日は加計呂麻島観光だ。古仁屋港(8:10)発のフェリーかけろまで加計呂麻島の生間港(8:30)着予定。

やがて、フェリーがやって来た。しかし、雨が強くなって来た。
フェリーが到着すると、乗船客が降りて来た。それが終わると、フェリーに乗船出来る。
係員誘導の下に車をバックで入れる。といっても、車の数は少ない。


フェリーは時間通りに加計呂麻島向かって出航した。しかし、デッキのベンチは雨が当たり、座ることが出来ない。それで、船室に入った。


雨の為、大島海峡はくすんでいる。


やがて、加計呂麻島が間近に見えて来た。リーフの内側は綺麗だ。晴れていれば、もっと綺麗だろう。
加計呂麻島に着くと、早速加計呂麻島観光に乗り出した。しかし、雨が気掛かりだ。


フェリーを後にしたところ、やたらに港の駐車場に車が停まっている。そんな車の傍らを通り過ぎ、まず614号に出ると、左折した。そちらの方には、ムチャカナの碑、渡連海岸、安脚場戦跡公園等がある。
早速、雨の中を車を走らせた。

やげて、生間港に先程乗船したフェリーかけろまが碇泊してるのが見えた。


やがて、綺麗な海が見える海岸に着いた。雨空なのが残念だ。

更に車を走らせると、ムチャカナの碑に着いた。しかし、かなり階段を上らなければならないようだ。
ムチャカナとは、加計呂麻島で生まれた母親のウラトミが美人だった為に、訳あって小舟で加計呂麻島を後にし喜界島に流れ着き、そこで生まれたムチャカナもウラトミと同様美人だった為に女性に妬まれ、海に突き落とされ死んでしまう。ウラトミはムチャカナの後を追い、海に身を投げたのだ。

ここから階段を上らなければならない。車はこの近くに停めることが出来る。
階段はかなり上らなければならないようだ。雨の中、傘を手に懸命に上ったのだが、なかなかムチャカナの碑に到着出来ない。何度も上るのを止めようと思った位だった。 


 しかし、何とか着くことが出来た。かなり、高い所にある。


足を踏み外せば、海に転落するんじゃないかと思わせるような場所もあった。


ムチャカナの碑を後にすると、安脚場戦跡に向かって車を走らせた。やがて、渡連海岸に着いた。天気が悪いのが残念だ。

加計呂麻島の道(614号)。
やがて、道路の左側に待網崎農村公園という案内板があったので、車を停めた。観光案内マップに載ってないので、初めて知った公園だったが、案内板を見るとかなり広い公園のようだ。しかし…。


どうやらここが公園への入口らしい。しかし、ご覧のように、草ぼうぼうで道らしきものを識別出来るかどうか、微妙なところだ。また、ハブも出てきそうな感じだ。勿論、このような道を僕は歩きはしなかった。帰宅後、ネットで調べてみたところ、やはり、ここが入口で、以前は道が整備されていて、この先に展望台があったとのことだ。しかし、かなり険しい道程だったようだ。このような状況になってしまえば、もはや誰も行かないだろう。
更に車を走らせる。


すると、やがて、分岐点に差し掛かった。それで、右側の道を走ってみたところ、集落に入り、話にならない位道が狭かった。それで、Uターンし、再びこの場所に戻って来た。そして、左の道に入った。


すると、すぐにこの場所に出る。安脚場戦跡に行くには、この道を走らなければならない。車1台しか走れない道だが、辺りの様子が分かるので、集落の中を走るのよりは気が楽だ。それで、思い切って車を走らせた。そして、数百メートルかそれ以上あったのか何とも言えないが、対向車が来ることもなく、やがて、安脚場戦跡の駐車場に着くことが出来た。


安脚場戦跡は公園になっていて、広い駐車場、トイレもある。しかし、雨が強くなって来て外に出でるのが嫌な位だ。しかし、ここまで来たからには、出ないわけにはいくまい。

駐車場からの景色はなかなか良い。

安脚場戦跡公園はなかなか広い公園のようだ。
駐車場を後にすると、こういった道を上がらなければならない。傘を手に歩き始めたのだが…。
やがて、右側に先程いた海岸を望見出来るようになった。

やがて左に曲がり、少し歩くと、金子手崎防備所というのが眼に出来た。戦時中、大島海峡に潜水艦が進入するのを防ぐ為に構築された施設だそうだ。


金子手崎防備所のすぐ先が展望台だ。しかし、雨風が強い。


景色は良かったが、雨風が強く、傘を差し、写真を撮るだけで精一杯だ。早々と展望台を後にするしかなかった。
安脚場戦跡公園はまだまだ見るところがあるようだが、この雨の中では、駐車場に戻るしかなかった。


安脚場戦跡公園を後にすると、元来た道を戻り、生間港に向かった。


しかし、生間港には寄らず、実久海岸向かって車を走らせた。すると、やがて、スリ浜に着いた。

スリ浜には、バス停もある。
ペンションもある。


スリ浜を後にし、更に車を走らせると、やがて、瀬相港に着いた。

瀬相港には、フェリーかけろまが停泊していた。
瀬相港近くにガソリンスタンドがあった。加計呂麻島でガソリンスタンドを眼にしたのは、ここだけだった。


瀬相港を通り過ぎ、実久海岸目指して車を走らせた。
すると、トンネルの手前に島尾敏雄文学碑という表示板が出ていたので、右折してみた。
ところが、その道は所々にがけ崩れが見られる車1台しか通れない位の山の中の道で、この道に入ったことを後悔した位だった。しかし、引き返すのも馬鹿らしいので、最後まで行ってみたのだが、結局島尾敏雄文学碑まで行くことが出来なかった(駐車場はあったのだが…)。
その後、再び614号に戻り、実久海岸を目指したのだが、雨が強くなって来た。更に、かなり高い所の断崖際の道が道路工事中で、信号による片側通行になっていた(この強い雨の中を雨合羽を着て、道路工事の人たちが作業をしていた。正に大変です)。もう、車外に出ることが出来ない位の強い雨になって来た。

それで、この場所(薩川だと思う)に車を停め、昨夜、古仁屋のコンビニ(エブリワン)で買っておいたパンを食べ、この場所でUターンし、生間港に戻ることにした。実久海岸まで後少しと思ったが、海岸に出ても、車外に出ることが出来ない位の強い雨であることと、崖崩れによって先程の工事現場が通行止めにならないかと恐れたからだ。


先程の工事現場を通り過ぎ、少し車を走らせたところ、雨が小降りになって来た。その頃、知之浦という道路標識が出ていたので、左折してみることにした。


かなり走ったと思うのだが、集落も近付いて来たということもあり、この場所でUターンして引き返すことにした。
知之浦の帰り道で、高台に差し掛かると、なかなか眺めの良い場所もあった。


やがて、614号に戻り、瀬相を通り過ぎ、生間を目指したが、綺麗な海を眼に出来ると、車を停め、写真を撮った。


眼前に綺麗な海が見えた。車は殆ど通らないので、道路上に車を停め、写真を撮る余裕は十分だ。


やがて、生間港入口の交差点に着いたが、右折して、諸鈍に向かった。ここのディゴ並木は有名だ。

やがて、ディゴの並木に着いた。しかし、朱色の花が咲くのは五月下旬から六月中旬なので、まだ、花は見られなかった。
この表示板の向こうに商店があったようだが、廃業したようだ。



諸鈍では、寅さんのロケが行なわれた。


諸鈍から4キロ程の所に徳浜海岸がある。星の砂や太陽の砂がいっぱいと観光ガイドに記してあったので、行ってみることにした。しかし、太陽の砂とは何かな。

地図を見ると簡単に行けそうなのだが、なかなか細い道で山を越えなければならない気の抜けない道だった。この道を路線バスが走ってるらしい。前からバスが来れば、一苦労しなければならないだろう。


やがて、徳浜に着いた。バス停があるが、バスの本数は極めて少ない。

徳浜の海は曇天の為か、綺麗ではなかった(加計呂麻島ではここより綺麗な海を見られる場所がいくらでもあると思う)。


浜はサンゴの欠片でいっぱいだ。


徳浜でも寅さんのロケが行なわれた。


徳浜の集落。


徳浜への道はこういった道だ。


やがて、生間港前の交差点に出た。しかし、フェリーの時間はまだまだだ。それで、右折して少し車を走らせることにした。
すると、やがて、左側に廃業(?)したようなホテルのようなものがあった。それで、ここで車を停めた。この辺りの海もなかなか綺麗だ。



ムチャカナの碑入口まで再び行っては、この辺りでUターンした。


しかし、フェリーの時間はまだまだなので、再び諸鈍に向かった。

そして、この辺りでしばらく時間を過ごした。



フェリーの乗船時間も近付いたので、そろそろ生間港に戻ることにした。
西阿室とか花富峠の写真も観光ガイドに載っていたが、そちらの方に行くには狭い道を走らなければならないようだ。天気が悪かったということもあり、今回は行かないことにした。

生間港の待合所。加計呂麻島では、食料品を買える店が一軒もないようだった。それで、この待合所で何か買おうと思ったのだが、売店はなかった。ただ、ジュースの自動販売機があるだけだった。もっとも、大根とかキャベツは売られていたのだが…。


生間港の駐車場は車で一杯だ。島民が奄美大島に食料品などを買いに行ってるのだと思う(つまり、車で行くと、フェリー乗船料が高くなるから、ここに車を置いておくというわけだ)。


生間港周辺の海は綺麗だ。


やがて、フェリーがやって来た。
乗船客が降りてくる。その後、フェリーへの乗船となる。


フェリーに乗船すると、車から出ては、船室に向かった。その頃には、青空が見えるようになった。


古仁屋港着は16時15分。空はまだまだ明るい。それで、給油を終えた後、昨日行けなかったヤドリ浜、ホノホシ海岸に行ってみることにした。

 

その途中、ハートがみえる風景という道路標識が出ていたので、車を停め写真を撮った。
ハートがみえる風景。ハートを見ると、幸せになれるそうだ。

やがて、ヤドリ浜に着いた。そのまま走り続けると行き止まりになる。しかし、突き当りまで行ってしまった。すると、民家があり、そこで車をUターンしなければならない。それがなかなか難しい。車の運転が下手な人なら、ドアをへっこませてしまうだろう。


ヤドリ浜前にあるホテルシーン。以前はマリンステイション奄美という名前だった。2001年の頃はここまで路線バスが走っていて、路線バスでここまで来たことがある。
ヤドリ浜を後にすると、ホノホシ海岸に向かった。といっても、元来た道を戻り、右折すればすぐだ。大きな駐車場があり、ホノホシ海岸へは駐車場から少し歩かなければならない。




打ち寄せる激しい波と豪快な波音。僕は奄美大島ではホノホシ海岸が一番好きだな。

やがて、陽も暮れて来たので、ホテルに戻った。
夕食は昨日と同様、神鷹で食べた。しかし、昨日とは違ってパンフレットに出ていたキビ酢入りチキン南蛮定食(800円)を食べてみることにした。キビ酢という名前は初めて耳にする名前だったが、そんなことは気にしなかった。
食べてみた感想は「美味しい」の一言で十分だ。800円にしては量も十分あり、昨日のさしみ定食よりお腹が膨れるだろう。また、昨日と同様酎ハイのマンゴーも注文したが、これもやはり美味しかった。古仁屋に来れば、この店で決まりだろう。

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