三日目


今日は今まで行ったことのない朱鞠内湖、岩尾内湖に行く予定だが、国立公園にも国定公園にも指定されてない為に、その程度の風景だとは思っている。
さて、午前八時半頃、ワシントンホテル旭川をチェックアウトし、国道40号線で士別方面に向かった。ところが、常盤公園近くで、円形のようになってる交差点があり、この交差点はなかなか分かりにくかった。
しかし、うまく通り過ぎることが出来、スタルヒン球場を横目に、市内を走り続け、やがて、和寒町(わっさむ)に入った。この交差点で左折することにした。というのも、左折して、しばらく進むと、幌加内湖という湖に行けるからだ。この幌加内湖という名前は、今、車に乗ってる時にたまたま目についたので、行ってみようと思ったのだ。しかし、その前にJR和寒駅に行ってみることにする。
因みに、和寒とはアイヌ語で、「ア・サム」オヒョウ(植物)の傍らという意味だそうだ。
また、名寄はアイヌ語で「ナイ・オロ・プト」川の・所の・口の意で、天塩川から支流の名寄川への入口で、美深は「ビウカ」石の多い場所となるそうだ。このように、北海道には、アイヌ語に因んだ地名が多い。

和寒町。名前の通り、寒々とした町と思える。
「わ! 寒い!」という感じだ。
和寒町から幌加内町に向かう道路沿いに黄色のお花畑が所々で目についた。菜の花か? 飛行機の窓からも所々に黄色の絨毯が見られたが、こういったお花畑であったというわけだ。
幌加内町に向かう道(48号)は、このような普通の道だ。


やがて、国道275号線に入り、右折しては、すぐに右折し、畠の中の道を少し進むと、程なく幌加内湖だ。しかし、観光地ではなく、ごく普通の湖だ(ダム湖)。


幌加内湖を後にすると、275号線をそのまま進めば、朱鞠内湖だ。

国道275号線。なかなか綺麗な景色を眼に出来る道だ。
やがて、森と湖の里ほろかないというドライブインに通り掛かったので、少し休憩してみた。そして、土産物を見ていたところ、買おうかなと迷っていた食べ物があったが、気に入らない食品添加物が入っていたので、止めた。


森と湖の里ほろかないを過ぎてからの眺めも、なかなかよい。


やがて、275号線から528号に入った。そうしないと、遊覧船乗り場には行けないからだ。

その途中、綺麗なお花畑があった。

朱鞠内湖の遊覧船乗り場へは、528号を少し走った後、右折しなければならない。しかし、すぐに着く。


同じ人造湖である糠平湖とは違って、朱鞠内湖辺りの風景は、国立公園、国定公園にも指定されてない(道立自然公園には指定されている)だけあって、その程度のものだ。僕は北海道旅行は十四回目だから来たのだが、何度となく北海道に来ない人は敢えて訪れる必要がないスポットだろう。
もっとも、遊覧船は運営されているが、ある程度の人数が集まらなければ、出ないそうだ。

朱鞠内湖を早々と後にし、更に528号を行けるところまで行こうと思った。その先には宇津内湖という湖があり、面白そうだと思ったからだ。もっとも、その辺りはヒグマ出没地帯であり、道路に倒木などがあり、また、携帯の電波も通じず、自己責任だとかいうような情報がネットにあったので、正に行けるところまでである。もっとも、遊覧船のおばちゃんから、この道は通行止めになってると聞いたので、そこまでだ。

この道が道道58号だ。結構いい道だと思っていたのだが…。また、昔はこの道に並行して、鉄道も走っていたようだ。
しかし、程なく通行止めになってしまった。それで、ここでÙターンし、国道275号線で、美深に向かった。


275号線を美深に向かって走り続けると、程なく朱鞠内PÀに着く。朱鞠内湖は、遠くから見た方が綺麗だ。

国道275号線(美深国道)
道路から時々朱鞠内湖が見える。日本一広い人造湖というだけあって、正に広いという感じだ。といっても、とても入り組んでいる。それが、面積の広くなっている原因だ。


やがて、美深駅に着いた。中には、観光案内所もあるが、人気はない。二階には、国鉄の資料館もあった。


僕が訪れた時は暑かったが、美深は日本屈指の酷寒地帯であり、北海道有数の豪雪地帯だそうだ。これでは、人口が減少して行くのは、やむを得ないだろう。

美深駅の次は、名寄駅に向かった。名寄市は、この辺りでは大きな町で、サティのよう大型商業施設もあった(西条デパート)。


名寄駅を後にすると、40号線を旭川方面に向かって走り、岩尾内湖に行く予定だ。しかし、その途中、道の駅があったので、休憩し、ソフトクリームを食べた。


このシルバーのフィットが、僕が借りたレンタカーだが、ハイブリットの割には燃費はあまりよくなかった。最初は12~13キロ、次は15キロ、次は18キロという具合だ。

士別市内で左折し、61号で岩尾内湖に向かった。

その途中、朝日町(?)という町があった。人気は殆どなかったが、冬になれば、さぞ寒々しい町となるだろう。

やがて、岩尾内湖に着いた。朱鞠内湖と同様、人造湖だが、こちらの方が景色はよい。熊出没注意!という立て看板があった。


ここから、更に車を走らせる。


ここから、更に車を走らせると、展望台に着く。

岩尾内湖展望台
この塔が展望台だ。中は階段になっていて、上まで上がれる。
展望台の上


展望台からの眺めは、なかなかのものだ。ここまで来た甲斐はあるだろう。


岩尾内湖展望台の次は、キャンプ場だ。キャンプ場へは、61号から右折して、少し行かなければならない。キャンプ場には、とても大きな駐車場がある。

キャンプ場は白樺林が綺麗で、オートキャンプを楽しんでいる人もいた。


岩尾別湖を後にすると、後は101号で旭川空港に戻るだけだ。時間的に十分に余裕があり、ゆっくりと走って大丈夫だ。


101号沿いには牧場があった。やがて、愛別ダムに来た。


やがて、旭川空港近くにやって来たが、綺麗な山並みが見えるようになったので、車の中から写真を撮った。


レンタカーを返却するには、まだ時間が早いので、美瑛の方まで行ってみることにした。
すると、そこはやはり、素晴らしい光景が待っていた。


三愛の丘展望公園という標識が眼についたので、行ってみようと思い、車を走らせたのだが、なかなか着かなかったので、この辺で戻ることにした、しかし、237号線から左折して、ケンとメリーの木までは行くことが出来た。この木の近くには、大きな駐車場がある。

ケンとメリーの木


ケンとメリーの木を最後に、旭川空港に戻った。


今回の北海道旅行では、三日間で970キロ走った。これは、帯広から襟裳岬、大雪湖方面に入った二年前の旅行に次いでの走行距離となった。


旭川空港(20:15)発JAL0558便で羽田に向かう(22:00)着。

 今回も無事故で旅行を終えることが出来、浜松町に向かうモノレールに乗ってる時に、衝撃的なアナウンスが流れた。小笠原で何とマグニチュード8の地震が発生し、山手線が停止してるというのだ。<これはえらいことになった!>
何しろ、体力的にはもうくたくた。後は家に戻るだけだと思っていたのに、家に戻れないかもしれないのだ。となると、何処で夜を過ごせばよいのか? 僕と同じ立場の人だらけなので、度々泊まったことのある大門駅近くにあるカプセルホテルに泊まることも無理ではないのか? その思いが過ったが、営団地下鉄だけでなく、都営地下鉄線も動いてるという。
それで、大門駅から都営地下鉄を利用することにした。僕が降りる駅は、営団地下鉄の駅だからだ(都営地下鉄から営団地下鉄に乗り換え可能)。
大門駅に着いた列車は、正にぎゅうぎゅう詰めであり、乗れるか乗れないか微妙なところだったが、何とか乗ることが出来、十一時半頃には、自宅に着くことが出来た。
しかし、今日が土曜日であったから、帰れたのだろう。平日なら、サラリーマンたちの帰宅時間と重なり、浜松町駅辺りで夜を過ごさざるを得なかった可能性大だ。


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