三日目

根室グランドホテルの最上階には展望台があるので、チェックアウトするまでに、行ってみた。


根室グランドホテルを八時半頃チェックアウトし、まず向かったのは、春国岱だ。春国岱には遊歩道があるので、散策する予定だ。しかし、その前に、ネイチャーセンターに寄ってみることにする。ホテルを出た頃は正に快晴で、これなら国後島が見えると思ったのだが、車を走らせてると、すぐに霧が掛かって来た。
ネイチャーセンターに着くと、ちょうど係員が着いたところだった。それで、早速ヒグマ情報を訊いてみたが、大丈夫とのことだ。また、春国岱の遊歩道のことを聞いてみた。というのも、国道から春国岱への道がなかなか分かりにくかったからだ。
ネイチャーセンターを後にしてから、国道を二度程行ったり来たりしてしまった。つまり、春国岱に曲がる道を見落としてしまったのだ。
それで、近くの人に訊き、やっと春国岱の駐車場に着くことが出来た。その頃は正に申し分ない快晴となっていた。


まだ、朝早いということもあってか、遊歩道を歩いてる人は、一人もいなかった。また、かなり距離がありそうだ。しかし、先まで歩くことにした。
右手に根室湾、左手に風連湖を眼にしながら、木道を歩き始めたのだが、かなり海寄りに傾いている。これでは、子供は気をつけなければならないだろう。
木道はやがて左に折れた。すると、とどわらのような枯れ木が見られた。


やがて、突き当りになったので、左に曲がり、橋を渡り終えると、林の中の道となった。


林の中の道もやがて突き当りとなったので、後はUターンして駐車場に戻るだけだ。そして、駐車場に着いた時は、1時間程経過しただろうか。

春国岱を後にすると、後は野付半島だ。その前に、道の駅 スワン44根室で少し休憩する。



この辺りもシカと車の衝突事故が多いようだ。シカ飛び出し注意の警告を度々目にする。
根釧国道から野付国道に右折し、しばらく走ると、やがて、海沿いの道となるが、右折すると、ハマナスロードという根室湾と風連湖に挟まれた砂嘴の上を走る道となる。しかし、時間の関係上、行かないことにし、野付半島目指して、車を走らせる。
どれ位の時間、走ったのかは記憶にないが、やがて、野付半島に右折する道に差し掛かった。それで、右折する。渋滞など、全く縁のない道であった。
野付半島を走る道は遮るものがなく、80キロで走れる道だ。これだけ天気がよければ、国後島が見える筈なのだが、何故か見えない。

やがて、野付半島ネイチャーセンターに着いた。車で行けるのは、ここまでだ。
ここから観光馬車が出てるので、乗ろうと思い待っていたのだが、ある程度の人数が集まらないと、馬車は出ないそうだ。それで、トドワラが見れる場所まで歩くことにしたが、二十分は掛かるらしい。しかし、歩いてる人の姿は結構目につく。それで、歩いてみることにした。

突き当りまで来ると、木道の上を歩くことになる。

これだけ天気が良いのに、国後島が見えない


根室周辺では、こういった原生花園がいたる所で見られた。この俗化されてないところが、根室地方の良さだと思う。しかし、この黄色の花は何という名前なのか?


野付半島を後にすれば、後は釧路空港に戻るだけだ。その前に、北方領土館を訪れた。そして、パンフレットをたくさん貰って来た。ロシアはもし北方領土を返せば、アメリカが基地を作るという。それ故、アメリカが日本から出ていかないと、返さないと言ってるようだ。北方領土は恐らく日本には戻らないだろう。

シカの飛び出しに注意しながら、釧路空港への道をひた走っていたが、時間に余裕がありそうなので、根室中標津空港まで行ってみることにした。カーナビの指示に従えば、簡単に行けるだろう。
中標津空港に近付くに連れて、なかなか綺麗な道となり、やがて、中標津空港前に来た。ここからは、阿寒の山並みが望見出来、なかなかよい眺めだ。しかし、空港に立ち寄ることはなく、釧路空港へと向かった。
因みに、釧路方面を走ってる時に、道に時々石灰を撒かれたような跡があったが、そこでシカと車がぶつかった現場で、血の跡を石灰で消してるそうだ。


釧路空港(20:10)発JAL1148便で羽田に向かう(21:55)着


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