二日目
今日は龍泉洞、宮古、釜石を訪れる予定だ。かなり時間が掛かると予想されるので、朝は六時四十分位にホテルを後にした。無論、六時半からの朝食(バイキング)を食べる時間はない(最初から朝食無の予約だったが)。
龍泉洞へは、国道455号で行くことになるが、盛岡市内から二時間程とのことだ。
朝、まだ早い時間だということもあり、盛岡市内といえども、車の通行量はまだまだ少なかった。まず455号沿いにある岩洞湖で少し休憩しようと思っていたが、程なく左側に湖が見えて来た。これが、岩洞湖なのか、随分と小さい湖だと思っていたが、いつの間にか、通り過ぎてしまった。だが、程なく岩洞湖らしき湖が見えて来た。かなり大きな湖だ。先程の湖は、外山ダムだったようだ。
岩洞湖には、大きな駐車場があったので、一休みすることにした。
岩洞湖を後にすると、龍泉洞まで休憩をする予定はない。ひたすら455号を走り続けるが、道が空いてるので、随分とスピードを出せるというものだ。やがて、龍泉洞の道路標識が出ていたので、左折した。
龍泉洞に向かう道。 |
八時半になったので、早速龍泉洞の中に入った。見終えるのには、大体三十分程掛かるらしい。八時半頃には、十人位の観光客が集まっていた。龍泉洞の中は気温が十度位らしい。確かに入口から中に入ると、ひんやりとする。その為に、入口付近でセーターを薄いジャンパーの下に着た。 |
龍泉洞の最も迫力がある見所は、第一地底湖展望台だろう。正に圧巻で、手摺を乗り越えれば、命はないと思う位だ。 |
やがて、龍泉洞見物を終えた。丁度三十分位掛かった。この後、龍泉新洞に行ってみることにした。道路の向こう側にある。龍泉新洞は龍泉洞を小さくしたみたいで、十五分位掛かるとのことだが、こちらは写真撮影禁止だ。
龍泉新洞の出口 |
龍泉新洞出口は入口から少し離れている。 |
龍泉洞を後にすると、次は宮古(浄土ヶ浜)だ。
やがて、信号を右折し、45号に入った。すると、やがて、左側に大きな駐車場があったので、車を停めた。
駐車場には、大きな観光案内板があった。 |
この駐車場から先が、津波の浸水区間となり、注意を呼び掛けている。 |
車の運転時にも、津波の浸水区間が分かるようになっている。 |
やがて、45号を左折し、浄土ヶ浜に向かう道に入った。しばらく進み、橋を渡りかけた時、右側に目を向けると、震災の痕跡と思われる光景を目に出来た。 |
やがて、浄土ヶ浜の駐車場に着いた。大きな駐車場がある。
うまい具合に11時発の遊覧船まで後10分だったので、乗船することにした(1400円)。
遊覧船乗場までは、切符売り場から5分程とのことだが、この遊歩道までは、浄土ヶ浜ビジターセンターのエレベーターで降りれるので、楽だ。 |
遊覧船の乗船客は僕を含めて、七人程だった。 やがて、遊覧船は桟橋を後にし、辺りの風景を眼にしていたが、やがて、係員がウミネコの餌(100円)を売りに来た。僕は買う気はまるでなかったのだが…。 |
やがて、ウミネコが遊覧船近くを飛び始めるようなったので、デッキに出てみると、年配のおじさんがウミネコに餌をやっていた。その光景を目にして、僕も餌やりをやってみたくなり、餌(美味しそうなパン)を買い、餌やりをやってみた。餌やりといっても、パンをちぎっては、外に放り投げればいいだけだ。それをウミネコがぱくつくというわけだ。手に持っていて、餌をやる仕草をすると、手を咬まれる場合もあるらしい。それで、放り投げる方が無難だ。
ウミネコという鳥は、綺麗な鳥で、随分と可愛い鳥だと思ったのだが、写真で見てみると、随分と険しい目をしている。因みに、カモメとウミネコは何処が違うのかな。同じような鳥に見えるのだが…。 |
やがて、係員から岩の間から潮が噴き出すという場所(潮吹穴)の説明を受けたが、今は見れなかった。しかし、船室にあるTVでそれを見ることが出来た。
やがて、遊覧船観光は終わった。遊覧船から見える景色はそれ程のものではないが、ウミネコの餌やりはとても面白い。知床の遊覧船でもカモメの餌やりを経験したが、こちらの方が遥かに面白い。正に久し振りに面白い経験をさせてもらったという感想だ。
遊覧船発着所を後にすると、やがて、右側にトンネルがあったので、くぐると、そこには浄土ヶ浜マリンハウスがあり、さっぱ船乗場がある。係員にすすめられたが、先程遊覧船を乗ったかりだったので、乗らなかった。しかし、マリンハウスで磯うどん(600円)を食べたが、これはなかなか美味しかった。 |
ビジターセンターから、遊覧船乗場方面の景色 |
浄土ヶ浜を後にし、釜石に向かって出発した。その途中、大槌町という看板が出ていたので、行ってみることにした。というのも、大槌町は、東日本大震災の被災地であり、どうなってるか、見てみたかったからだ。
45号を左折し、大槌町に入り、海に向かって車を走らせると、やがて、津波の被害に遭ったと思われる場所に来た。辺りが更地にされていたからだ。大槌町が津波で襲われる光景を帰宅後、ユーチューブで視聴したが、凄まじいものだった。
震災から六年が経過したとなれば、ある程度復興はしたのだろうが、しかし、まだまだ痛々しさを感じさせる。
やがて、釜石に入った。釜石が津波に襲われる光景もユーチューブで視聴したが、まるで映画を見てるようだった。それ故、釜石市内がどうなってるのか、見てみたかったが、時間の関係上、釜石市内を車であちこち行くことは無理だ。それで、釜石大観音だけ行くことにした。 |
やがて、釜石大観音の大きな駐車場に着いた。といっても、ここに来るのには、細い道に入らなければならず、二、三回曲がる道を間違えてしまった。因みに、この先にも駐車場はあるが、有料だ。そちらに車を停めれば、大観音までさほど歩かなくてもよい。 |
大観音を見るには入山拝観料金(500円)が必要だ。
入山拝観料金を払うと、まずエスカレーターに乗ることになる。
大観音の前に来たので、早速中に入ってみることにした。 |
大観音の中には仏像等が展示されていたが、時間がないので、見てる余裕はない。ひたすら、らせん階段を上り続けた。
らせん階段をかなり登り、11階か12階位に来たと思われる頃、やっと外に出れた。この展望台には柵があったので、さほど怖さは感じなかった。 |
駐車場の近くに土産物店のような店が並んでいたが、営業してなかった。年末年始などには、営業されるのかな。 |
釜石大観音を後にすると、後は盛岡に戻るだけだ。283号から396号に入り、盛岡に戻る予定だ。
釜石市内は少し渋滞していて、これは意外だった。
やがて、自動車専用道路のICに差し掛かった。僕が持っていた古い地図には、このような道は載ってなかった。無料みたいなので、入ることにした。 |
自動車専用道に入ったおかげで、遠野まで早々と来れたようだ。遠野では、カッパ淵等を見ようと思っていたが、時間がないので、行かなかった。
やがて、左側に道の駅遠野風の丘があったので、休憩し、ソフトクリームを食べたが、昨日小岩井農場で食べたソフトクリームより、こちらの方が美味しかった。 |
盛岡グランドホテルアネックスに着いたのは、午後五時頃だった。予定通りだったが、カーナビがなければ、ホテルに戻ることは出来なかったであろう。 |
部屋に戻ってからすぐに外出した。夕食を食べる店を捜す為だ。
ホテルに戻る途中、車の中からこのアーケードの商店街が見えたので、ホテルの係員に訊き、来てみたが、食事処はあまり見当たらなかった。それで、早々と後にし、結局、今日の夕食はホテル近くの松屋で済ますことになった。それが、一番割安でまともな食事が出来ると思った。 |