三日目


天気予報では、今日の天気は曇り時々雨であったのだが、目が覚めるような晴天となった。その為に、今まで見たことのないようなエメラルドグリーンの沖縄の海を眼にすることになった。
今日の予定は万座毛、真栄田岬、残波岬から太平洋側の海中道路を経て、伊計島まで行くことであった。
午前八時半頃、モトブリゾートをチェックアウトし、万座毛目指して車を走らせるが、その途中、ブセナリゾートに行ってみることにした。そういえば、ここでは2000年にサミットが開かれた場所だ。ここでは早速グラスボートに乗ってみることにした。


グラスボートに乗ったものの、生きたサンゴは見れなかった。死滅した石化したサンゴしか見れなかった。これだけ海が綺麗なので、見れると思っていたのだが…。グラスボート以外にも、海中展望塔があるのだが、時間の関係上、行かなかった。
ブセナリゾートを後にし、向かったのは、万座毛だ。万座毛は以前定期観光バスで訪れてるので、二度目だ。
万座毛に着いたといえども、駐車場が一杯で、停める場所がない。それで、来た道を少し戻り、近くの人気の無い路上に停めることにした。既に、二、三台程、乗用車が停められていた。


観光客で賑わっていた万座毛を後にし、次に向かったのが、真栄田岬だった。真栄田岬といえば、ダイビングで有名だが、別にダイビングをするわけではない。ただ、今まで行ったことがないので、行ってみようと思っただけだ。
真栄田岬への道はなかなか細く、また、道路工事中だったこともあり、少し時間が掛かった。だが、やがて、真栄田岬の駐車場に着いた。かなりの車が停まっている。


ダイビングをするのには、長い階段を降りなければならない。上るのが大変そうだ。

真栄田岬の次は、残波岬だ。残波岬はまだ行ったことがない。


沖縄戦では、残波岬周辺からアメリカ軍が上陸したそうだが、そのような痕は今は見られない。大きな駐車場に大きな売店、大きなホテルがあり、観光化され、また、俗化されたスポットだ。

残波岬灯台が青空の下に映える


残波岬の次は伊計島だが、元来た道をルネサンスリゾートオキナワを少し行った所まで戻り、右折しては海中道路に向かった。このルネサンスリゾートオキナワ辺りの海がとても綺麗だったが、手頃に車を停める場所が見付からず、写真を撮ることは出来なかった。また、カーナビの使い方が分からず、道路標識を頼りに走ったので、なかなか苦労したが、何とか海中道路まで行くことが出来た。そして、海中道路の海の駅あやはし館で休憩をする。

海の駅あやはし館を後にし、伊計島に向かった。石油施設が多い平安座島を素通りし、宮城島を経て、伊計島だが、なかなか距離あり、すぐに着かない。そして、やっと伊計島の伊計ビーチに着いた。まだ、先があるのだが、今回はここでUターンすることにした。


伊計島にまで来たことで、一応今日の予定は達成した。後は空港に戻るだけだ。時間はかなり余裕がある。
しかし、何故か浜比嘉島へは行かなかった。行っておけばよかったと後悔しても、後の祭りだ。
そして、安慶名交差点を通り、何とか沖縄北ICから沖縄自動車道に入ることが出来た。こうなれば、後は楽だ。途中、PAでジュースを飲むという余裕すらあった。
ところが、その余裕が油断に繋がったのか、何と走行車線を走っていた為に、那覇ICで降りる道に入ってしまったのだ。
那覇ICを出ると、僕の表情は強張った。行きとはまるで違う道に入ってしまい、どこに行けばよいのか、まるで分からなかったからだ。カーナビを使えれば、何でもないことだろうが、使い方が分からないので、道路標識を頼りに走るしかない。しかし、この辺りの道は碁盤の目のような道ではなく、何だか迷路のような道で甚だ分かりにくい。
苦し紛れに細い道に折れ、近くにいたご老人に空港への行き方を訊いてみたところ、「口では説明出来ない・沖縄は戦争で焼け野原になり、計画的に道が作られなかった為に、ややこしい」というようなことを言われた。そのご老人は戦争を生き延びたに違いなく、厳しい顔をしておられた。
とにかく、首里城まで行き、その後のことは前述した通りだ。


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