四日目
本来なら、この日は沖縄にいないのだが、帰りの飛行機でトラブルが発生したので、今日も沖縄というわけだ。
しかし、流石にレンタカーで走る気にはなれない。また、午後三時頃の飛行機だから、時間的にも無理だろう。
それで、ゆいレールで首里まで行き、首里城に行こうと思っていたところ、タクシーの運転手に声を掛けられ、タクシー観光を行うことになった。行先は新原ビーチだった。その名前は、その時、初めて耳にした名前だった。運転手さんによると、沖縄で一番綺麗だという。
しかし、それは大袈裟で、そうは思わなかった。しかし、素朴な感じのビーチで、早速グラスボートに乗ってみることにした。
リーフまではかなりの距離があり、何処まで行っても浅瀬という感じだったが、急に深みに差し掛かったようだ。船底のグラスから底無しのような海を眼にすると、何だか怖さを感じてしまう。そして、その頃、グラスボートはUターンし、戻り始めたのだが、その頃、急に船酔いを感じた。つまり、吐きそうなのだ。船底にあるグラスを見てばかりいたのが、災いしたのだ。つまり、下を見ると、船酔いするのだ。海蛇を初めて眼にしたものの、それ以上、下を見ることは出来なかった。係員が何かとガイドしてくれるのだが、眼を下に向けることは出来ない。そして、何とか吐くことなく、グラスボートを降りることが出来た。
タクシーの運転手さんとは色々と話をしたが、その中で印象に残ってることは、昨日、僕が首里城周辺で道に迷い大変な目に遭ったことを話すと、「タクシーの運転手でも、沖縄にはよく分からない道がある。今、どこを走ってるのかな」という具合に。それ故、旅行者が分からないのは当然だということだ。
新原ビーチから国際通り近くでタクシーで戻り、その後、国際通り周辺をしばらくぶらぶらした。壺屋焼物博物館にも行ってみた。そして、その後、空港に戻り、これによって、今回の沖縄旅行は終わった。