四日目


今日も昨日と同様、安栄観光の観光コースを利用した。だが、無論、昨日のコーストは違い、小浜島と竹富島を巡るコースだ。出発時間は10時30分だ。
小浜島と竹富島を巡るだけだから、出発時間も遅い。小浜島へは、もっと早い時間の船もあるのだが、この点に関して、安栄観光に問い合わせてみたところ、早く小浜島に着いても特にすることがないからとのことだ。(因みに、その後、9時10分からのコースも設定されたようだ)
それはともかく、ネットで予約した者は、荷物を安栄観光で預かってもらえるサービスがあるので、それを利用することにした。何しろ、今日帰宅するわけだから、荷物をホテルで預かってもらうわけにはいかないのだ。
やがて、小浜島行きの船に乗船した。竹富島を横目に船は快適に進んでいる。なかなか綺麗な海だ。


小浜島に着くと、この観光コースの利用者は僕と、後は年配の夫婦の三人だけだった。
そして、三人を乗せたマイクロバスは早速小浜港を出発した。小浜島周辺の海はかなり綺麗だ。
やがて、シュガーロードという道に入った。両側にサトウキビ畑が広がるのどかな一本道だ。
小浜島といえば、ちゅらさんで有名だが、僕はちゅらさんというTV番組を一度も見たことはない。それ故、集落に入り、ちゅらさんのことを説明されても、まるで分からない。
やがて、バスは集落を抜け、海岸に出た。細崎(くばさき)だ。ヨナラ水道を隔てて、目前に西表島を見ることが出来、眺望はとてもよい。


細崎の次に向かったのは、大岳(うふだき)だ。ここには展望台があるという。
大岳に着くと、早速運転手さんと共に、山の中に設けられた階段を上り、展望台に着いた。
正に絶景だった。今回の三泊四日の旅行で一番綺麗な海を見ることが出来た。確かに絶景だと思う。
しかし、運転手さんによると、昔はもっと綺麗だったという。
私と共に観光を行なっている年配の女性は「こういった場所で暮らしたい」と言われたが、運転手さんは、「毎日、同じ景色を見てると退屈になる」とかいうような意味のことを言った。


大岳の次は昼食となった。昼食場所ははいむるぶしというホテルだ。
このホテルは正にリゾートホテルで、高級感に溢れている。その中のレストランでの食事となったが、広いレストランの中で、お客さんは僕たち三人だけだった。(もっとも、僕が昼食を食べ終わった頃から、次から次へと、別の観光コースのお客さんがやって来たのだが)。
昼食を食べ終わり、ロビーで少し寛いだ後、運転手さんが迎えに来てくれて、マイクロバスで小浜港へ向かう。
そして、次は竹富島観光だ。
もっとも、僕は一度竹富島を訪れたことがある。しかし、その時はグラスボートには乗らなかった。しかし、このコースはグラスボート遊覧つきだ。


竹富島に着くと、早速グラスボート遊覧だ。他の観光コースの人たちとグラスボートに乗る。
そして、サンゴ見物となったのだが、僕はこんなに綺麗なサンゴを見たのは、初めてであった。
もっとも、サンゴ見物のグラスボートに乗ったのは、奄美大島のせとと沖縄のぶせなと石垣島の川平湾位だが、その中ではこの竹富島のさんごが一番凄いと思った。もっとも、ぶせなで乗ったグラスボートでは、さんごの死骸しか眼につかなかった。恐らく赤土にやられてしまったのだろう。


グラスボートの次はマイクロバスで竹富島観光だ。マイクロバスは他の観光コースの人と同じで、定員一杯だった。
バスがまず向かったのは、カイジ浜だ。別名星砂の浜だ。星砂は、砂ではなく有孔虫の死骸だ。
ここで少しの間、星砂を探したり、景色を堪能する時間が設けられた。
僕はここを訪れるのは二度目だ。もっとも、前回はバスではなく自転車で来たのだが。


カイジ浜の次はコンドイビーチだ。しかし、カイジ浜とは違って車窓からのみの見物となった。
そんなコンドイビーチを見て、以前来た時はもっと綺麗だったような気がした。


コンドイビーチの次は、集落見物だ。運転手さんから注意があった。道に迷わないことと、なごみの塔に上れば時間がなくなるから、上らないでくださいと。
因みに、バスが停まったのは、竹富観光センターの近くのトイレがある辺りだ。


集落散策は早々と終わった。水牛車に乗る時間など、勿論ない。
後は船で石垣港に戻るだけだ。

平成14年5月の石垣港の様子。
離島ターミナルの場所は変わったといえども、その頃の石垣港はとても綺麗だった。


帰りの飛行機はJTA0076便(19:20)発だ。羽田到着(22:00)着
飛行機の出発時間にあわせて、新石垣空港に戻る。もっとも、かなり早目に戻ったのだが。
そして、これによって、今回の八重山諸島旅行は終わった。


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